占いを勉強していると、世の中の仕組みのようなものが、少しずつ分かってきます(わかってくるような気がします。)というか、遠い昔に凄い人が世の中の仕組みから占い方法を作った、表現した、それが占いなのだろうと思います。
今日はその一例。空亡について。
暦、カレンダーを見ると書いてある、たとえば甲子日とか癸亥日とかですが、癸は十干の一つ、十干とは甲乙丙丁戊己庚辛壬癸(こう、おつ、へい、てい、・・・・)のことで、みなさんも見たり聞いたことはあるかと思います。
そして十二支。こちらは、ねずみ(子)から始まっていのしし(亥)で終わるというもので今年は犬(戌)年ですね。
この十干と十二支の組み合わせで暦がくるくる回っているのですが、十個と十二個で二つ違いがあります。
その二つの余ってしまう十二支が空亡とか旬空とか呼ばれるものです。
この空亡の間は、お休みというか、天の恵みがあまり回ってこないとか、力を発揮できないとか、そんな状態です。
断易では、空亡とか空旬とかいうのですが、算命学で使う、大殺界(以前流行語にもなった大殺界です)も、この二つの不足というかずれから出てきている概念のようです。僕は算命学を学んだことがないので、詳しいことは書けませんが・・・。
十干の一巡りを旬といいます。甲子から始まる一巡りを甲子旬とい言います。
甲子旬は、甲子から始まり、乙丑、丙寅、と続いて、癸酉で終わり、次の甲戌旬が始まります。ここで甲子旬で空亡だった戌と亥が空亡から抜け、申酉が空亡に入ります。
このように循環してくるくる回っているのです。
こんな仕組みがわかってくると、空亡は時が来れば必ず抜けるもので、ずーっと空亡でお休みということはないということがわかります。
言ってみれば、ずーっと雨降りということはなくて、いつかは晴れる、そんな感じです。
今日はこの辺で
▼初冠雪の富士山。右上がほんのり薄っすら雪化粧しています。富士山の冠雪も夏に小さくなって、冬に大きくなって、の繰り返しです。夏に一度雪は消えますが、また秋には復活します。それが初冠雪ですね。