日曜参禅会に参加してきました!

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神奈川県の南足柄市、大雄山最乗寺の日曜参禅会に参加してきました。5月上旬に観光で行って、月末に禅院茶礼と法話のつどいというイベントを知り、そのイベントプログラムに座禅体験が組み込まれていて、さらに日曜日に参禅会があるということを知りました。そこで、よし、やってみようと思って参加したのです。
●参加への流れ
①観光で行ってみた。
②イベントがあるのを知った。⇒イベントに参加⇒日曜日に座禅会があるのを知る。
③座禅会へ参加してみた。

大雄山最乗寺

大雄山最乗寺は曹洞宗のお寺で、天狗のいるお寺、紫陽花の綺麗なお寺として知られています(紫陽花はまだ咲き始めたばかりでした)。

神奈川県の南足柄市大雄町にあります。小田原から電車で20分、そこからバスで10分程度のところにあります。東名高速道路松田インターチェンジから車で20分くらいです。

曹洞宗 大雄山最乗寺
〒250-0127 神奈川県南足柄市大雄町1157
公式HP

行き方
電車
小田原駅→大雄山駅 (伊豆箱根大雄山線で21分)
バス
大雄山駅→最乗寺、道了尊バス停 (バス10分)
車の場合
大井松田インター→最乗寺道了尊(20分)

日曜参禅会

毎月第二と第四日曜日の午後に参禅会を行っているそうです。12時半から受付開始、13時過ぎにスタートです。

おおよそのスケジュール
12時半:受付開始
13時15分:初参加者へのオリエンテーリング
13時半~座禅
15時~16時頃 山主法話

信徒会館という建物の地階一階に参禅道場があります。とても綺麗な道場です。今回日曜参禅会には初めて参加です。

受付をしたあと少しまって、初めての参加者向けのオリエンテーリングのようなものを受けました。寺内では叉手(しゃしゅ)という左手の親指を折りたたんで、右手を前にかぶせる型をして歩くことや、誰かにお会いした時の合掌について教えていただきました。その後に、実際に座禅とするときの足の組み方や礼の仕方等々。礼の仕方、タイミングはいろいろあったその場で覚えきれなかったので、実際にやるときに周りの常連さんのやっているのをまねすることにしました。それから、警策(たんざくのような板)でたたかれる際には首を左に傾けるように教えていただきました。自分からたたいて欲しい場合は、お坊さんが後ろを通った際に合掌をすれば良いということでした。

☟坐禅の作法について詳しく説明した際とを見つけました。

道場でスタート

礼をして、座禅用の座布団に座って、足を組みます。その後、ぐるっと回って、壁側に体と顔を向けて座禅を開始しました。足は結跏趺坐という座禅の足の組み方でスタートです。この結跏趺坐ができない人は、半跏趺坐という、片方の足だけ組む方法や、正座、胡坐でもかまわないようです。私は結跏趺坐でトライすることにしました。(実は以前は自宅で毎朝正座をしていました。結跏趺坐にトライしたこともあったのですが、心を落ち着けるという目的の場合、正座の方が、心が落ち着く気がして、結跏趺坐から正座に戻したという経緯があります。ですが、最近あまりイライラしたり不安に思うことが少なくなってきたので、また結跏趺坐にトライしようと思っていた時に、この最乗寺での参禅会を知ったのでした。)

▼参禅道場 前回の禅院茶礼の体験座禅の時に撮影したものです。今回は撮影する余裕はありませんでした。

▼座禅用の座布団 この写真も前回の禅院茶礼の体験座禅の時に撮影したものです。

座禅中

姿勢を整え、呼吸を整え、座禅を続けました。どうしても同じ体勢でいると体を動かしたくなってきます。そして最初のうちは調子よかったのですが、途中で足が痛くなってきました。最初は少し痛いだけでしたが、だんだん痛みが増してきて本当に痛くてたまらなくなってきました。

どうして足が痛いのか?

どうして足が痛いのか?座禅中に考えました。

まだまだ修行がたりないからか?座禅の技術が不足していて、足の組み方が悪いのか?辛抱が足りないのか?

いや、そうではないぞ、座禅をしているから足が痛いんだ!と気づきました笑。

どうして座禅をしているのか?

それは自分でやりたくて、わざわざ南足柄市の最乗寺まで来て座禅をしている。そして結跏趺坐は必須ではないのに自分で選択して結跏趺坐をしている。だから足が痛いんだ。そこで、足を崩して、半跏趺坐にそして胡坐にしました。それで何とか時間を過ごすことができました。
どうして足が痛いのか?というと、座禅をしているから足が痛いのでした。当たり前のことでした。

そしてその痛みは自分で作りだしているということに気づきました。そして、人生がどうして苦しいのか?それは自分が苦しくしているし、人生とはそもそも苦しいものだ、ということへと発展できるということにも気づきました。だから、自分で設定も変えることができる!ということにも話が広がりました。

休憩?!

40分?50分?くらいしたところで、合図の鐘がなりました。どうやら終わりのようです。足を崩して、立ち上がり、少しずつ足を動かして歩くようです。参加者が列になって少しずつ進み、最後は座禅道場を出ました。別室でお茶をいただいて、お茶菓子に天狗せんべいをいただきました。

座禅再開そして終了

5分?10分くらいでしょうか、休憩後また座禅道場に戻り座禅再開です。そして20~30分くらいでしょうか、座禅をすると終了の鐘がまた鳴りました。この鐘がなったのに驚いてしまって、さらには鐘の振動が体にも伝わって、身体まで振動し始めました。体の中心部からブルブルと振動し始めたので、怖くなって振動を無理やり止めました。これで座禅は終わりということでしたが、このあと3時から山主様の法話があるということで、別室へと移動しました。以前の禅院茶礼の時に写経体験をした部屋でした。そこでしばらく待っていると山主様が入ってこられ、話を始められました。今回から参考図書として、正法眼蔵随聞記という岩波文庫の書籍を使うということです。今回は持参しなかったので参加社の方がコピーをしてくださりそれで対応しました。

法話

まず、この正法眼蔵随聞記という本の成り立ちについて説明いただきました。曹洞宗の開祖の道元のことが好きで従った懐奘というお坊さんが書いたということでした。この懐奘というお坊さん自身も相当な僧侶なのですが、2歳年下の道元のことが気に入って、いつも随行してその様子を書物にしたということでした。今回は、とても価値があるものが入っているといって箱をいつも持ち歩いているお坊さんのことが取り上げられました。そしてその箱の中をみると貴重なものではなく、蛇が入っていたということでした。そういった貴重だといってものに執着するよりも、ただ只管打坐をすることひたすらに座禅に打ち込むことの方が重要であるというような内容でした。どうもうまくまとめられませんですいません。座禅をすると足が痛くなる。それは、当たり前のことである。そういう時には、足の位置をずらしてみる、姿勢を変えてみる、場合によっては足を崩してみる、といった工夫してみることが重要なのだ!というようにまとめられました。
なんだか、座禅中の私の思考や試行錯誤を見透かされていたようで、そしてその試行錯誤の方向は間違っていないと言われたようで、なんだか嬉しくなったのでした。
▼この写真は禅院茶礼イベントの写経の時に撮ったものです。

まとめ

毎月第二第四日曜日の午後にある日曜参禅会。できる限り参加してみようと思います。無理がない範囲で続けてみようかと思いました。

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富士山

この記事を書いた人

三上あき
アグリセラピスト
占術家(断易)
日本断易学会認定(坤綬)

趣味温泉巡り。特に草津、万座、西伊豆がお気に入り。