現代断易と古典的な断易では卦の読み方が異なると、ここでも書きました。
この相違はどうして生まれてきたのだろうか?と考えることがあります。その理由の一つが、使う道具にあるのでは?と考えています。現代断易では卦を出すのに八面体サイコロを2個使います。このサイコロ2個を2回振って卦を出します。サイコロのうち一つを黒いサイコロ、もう一つを赤いサイコロにします。黒は外卦、赤を内卦とします。この八面体サイコロを使うと、傾向として動爻が多くなります。
▼八面体サイコロ
一方古典を忠実に守っている断易では擲銭法といって、コイン3枚を使います。このコイン3枚を6回投げて、裏の数を数え、一枚なら陽、二枚なら陰、三枚なら陽から陰へ変化として動爻とします。
▼コイン(中国古銭)
ですので、八面体サイコロに比べて、動爻の数が少なくなる傾向があります。動爻が多くなると、四生遂位をしっかり取り入れていくと、なんだか訳が分からなくなってくる卦があるのです。動爻が多いから場が取れていないのでは?と思うかもしれませんが、そういうわけでもないのです。むしろそれが現実を如実に表現していたりもするのです。
今日は、現代断易と古典断易の違いの由来について考えてみたことを書きました。