小田原の飯泉観音様の鎮座する、勝福寺は、酒匂川沿いの最下流にあります。かつては、地上だけでなく、水上の交通の要所であったようで、その仁王門の力強さに、その面影を感じました。
▼仁王門
▼本堂
▼境内の看板
▼立派な銀杏の木がありました。
天河でも感じたのですが、銀杏の樹には叡智というか高い知性を感じます。その叡智は人間がまだまだ及ばない高さを感じます。
▼隣の八幡神社
ここの説明看板によると、この飯泉の地はかつて交通の要地だっだそうで、文化と産業の交差する重要な拠点だったことが想像できます。
飯泉山勝福寺について、小田原市のHPより引用します。
飯泉山勝福寺は、京都東寺真言宗の名刹(由緒ある古寺)で、十一面観音が本尊です。寺伝によれば、弓削道鏡が東に下った際、北千代台(小田原)に創建した千葉山弓削寺の東院堂ともいわれています。今の飯泉に移された後、小田原城の鬼門鎮守の道場としてあがめられ、通称「飯泉観音」と呼ばれ、坂東三十三観音の第五番札所として有名です。
現在の本堂は、宝永3年(1706)に再建されたものであることが、棟札によって分かりました。この本堂も老朽化のため昭和44年に改修されました。
建物は、密教系寺院独特の構えで、内陣は後部3間(5.45m)外陣は前部2間(3.63m)の板の間です。全体に江戸時代(1603〜1867)初期の様式を残していて、地方色豊かな建物といえます。
参考
飯泉山 勝福寺(飯泉観音)
住所:〒250-0863 神奈川県小田原市飯泉1143