火のちから──天河の火と、わたしの祈り  序章:火中の栗とわたし

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🔥 火のちから──天河の火と、わたしの祈り
🌱 序章:火中の栗とわたし

わたしの心には、いつもどこかで火中の栗が転がっていました。
それは、まだ熱いもの、触ればやけどしてしまうもの。
それなのに、「それを拾わなければならない」という衝動が、長いあいだわたしの中で燻(くすぶ)り続けていました。

家族、仕事、他人の想い──その一つ一つが、火となり、栗となり、わたしの心へ降り積もる。
「それが優しさだ」「それが役割なのだ」。そう思い込みながら、肩から荷を降ろせずにいました。
そのとき、心の奥から問いが芽吹きます。
「その栗、ほんとうにわたしが拾うものなのだろうか?」

その問いだけで、ほんのわずか、心の中で火が揺らぎ、やわらいだのです。

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富士山

この記事を書いた人

三上あき
アグリセラピスト
占術家(断易)
日本断易学会認定(坤綬)

趣味温泉巡り。特に草津、万座、西伊豆がお気に入り。