鎌倉殿の13人 第15回

  • ブックマーク
  • Feedly

ようやく第15回を見終わりました。
柱は、佐藤浩市さん(上総広常)が誅殺されてしまったこと。
そして、それは、そもそも栗原英雄さん(大江広元)と頼朝の謀りごとであった。このパターンは今後も何度も現れるでしょう。

見終わって感じるのは、セリフに伏線がちりばめられているが、ドラマを見るだけでは分からないことが多い!ということです。そこで、私が気づいたこと、知っていることをまとめてみました。

●畠山重忠と和田義盛の関係について
中川大志さんの畠山重忠は、和田義盛のおじいさん三浦義明を衣笠城攻めで殺害したということ(これはドラマでは映像は無く、会話の中に出てきました)。つまり、佐藤B作さん(三浦義澄)のお父さん、山本耕史さん(三浦義時)のおじいさんでもある三浦義明を討ったのが、畠山一族です。その後、平家側から源氏側に寝返った畠山に対して、良い印象を持っていない。だから、畠山の言うことの逆をやるというのが、和田義盛なのです。
それは、第7回で、上総広常を頼朝側に引き入れるために、和田義盛と北条義時が広常と面会したシーン(5分/45分間)の会話にも出てきます。
佐藤浩市さん(上総広常):
「お前、どこかで見た顔だな?三浦の一族だったか?」
横田栄司さん(和田義盛):
「和田の義盛にございます。三浦の義明の孫にございます」
上総広常:
「義明のじいさんも死んじまったなぁ。三浦が弱いのか、畠山が強いのか」

●三浦義時と北条義時の今後について
三浦義村(山本耕史さん)が、北条義時(小栗旬さん)に、
「気づいていないようだが、お前は頼朝に似てきているぜ。これは、誉め言葉だ!」と言うシーン(30分くらい/45分間)がありました。これも、今後を暗示した重要なセリフです。今回の頼朝と大江広元のやり方を、今後は北条義時が真似してやっていくということです。おそらくですが、今後放送される和田合戦では、この義時義村コンビと大江広元が、和田義盛を使って、今の御家人のあとつぎの世代の謀反の動きを封じ込める、そんな描かれ方をされるのでしょう。

●三浦一族について
佐藤B作さん(三浦義澄)と、たかお鷹さん(岡崎義実)とが、小池栄子さん(北条政子)とと面会して会話をするシーン(22分/45分くらい位)。岡崎義実は、三浦義澄(佐藤B作さん)からみて、お父さんの兄弟、つまりおじさんになります。

北条政子:
「あなたたちがそこまで思い詰めていたこと、存じませんでした。お許しください。恥ずかしい限りです。」
岡崎義実:
「御台所はご存じかな?わたしは息子を石橋山の合戦でなくしたのです。
息子のためにも鎌倉殿のおそばにいたいのですが、
あのお方は、ちっともわしらの方をみてくれねぇ。それが悔しくてな・・・。」

この息子とは、佐奈田(真田与一)義忠のことです。佐奈田与一と和田合戦で活躍する土屋義清は、岡崎義実の息子で兄弟です。佐奈田義忠は、ドラマには登場しませんが、ドラマ終了後の鎌倉殿の13人紀行のコーナー(第五回兄との約束)で小田原の佐奈田霊社が紹介されていましたよね。この佐奈田(真田)与一義忠と信州真田、そして裾野市下和田の真田との関係、および信州真田と真田義忠との関係は、まったくもって、不明ではあります。

セブンイレブン下和田店に創った看板には、三浦一族の系図を合わせて置きました。佐藤B作さんの三浦義澄、山本耕史さんの三浦義村、岡崎義実、横田栄司さんの和田義盛。そして真田義忠。そこをもう一度見て確認いただくと、大河ドラマをより深く味わえるのではないかと思います。

  • ブックマーク
  • Feedly
富士山

この記事を書いた人

三上あき
アグリセラピスト
占術家(断易)
日本断易学会認定(坤綬)

趣味温泉巡り。特に草津、万座、西伊豆がお気に入り。