毎年太陽熱養生処理を実行
家庭菜園1では、過去6年連作でにんにくを作ってきました。連作対策として、太陽熱養生処理という処理を毎年やってきました。太陽熱養生処理というのは、簡単に言うと、
夏の暑いころに畑に、中熟の堆肥を多くまいて、水を撒いて十分水分を確保して、その上から透明のマルチシートをかぶせ、太陽熱で畑の土壌をサウナ状態にして、微生物を活性化して、その活動熱と、太陽熱とでで土壌を消毒する処理です。これで、病害虫や雑草の種が死滅し、土壌も団粒構造になり、フカフカになると言われています。
畑の土が硬くなった??
しかし、この太陽熱養生処理ですが、長い時間やりすぎると、マルチシートで覆うために、土壌中の酸素が不足して、土壌内が嫌気状態になります。嫌気状態では嫌気の微生物が活発になり、土壌を自分自身に都合が良い、酸素の少ない硬い土壌にしてしまします。今年、にんにくを栽培していて、畑の土壌が硬くなったと感じました。そして、思い当たるのが、太陽熱養生処理を例年よりも長くやったこと、です。それで、マルチシートを長く被せていたので、酸欠状態を作り出して、しまったのでは?と思っています。今年のにんにくの出来が今一つだった原因の一つが、この嫌気状態ではないか?と考えています。
酸欠状態になると、なぜいけないのか?ですが、土壌にとって良い微生物は放線菌や納豆(バチルス)菌なのですが、この放線菌や納豆菌は好気性微生物で、酸素のある状態で活動が活発になります。この微生物が活発に活動していると、病害虫が活動しにくくなるし、土壌を好気状態を作り出します。しかし、逆に嫌気状態になると土壌が団粒構造でなくなり、空隙が減り、農作物が生育するには、あまりよくない環境になってしまうのです。
土壌改良を実行
土壌改良のために、バーク堆肥を施用するとともに、放線菌堆肥とバチルス堆肥(納豆菌)堆肥を施用しました。そして管理機(耕運機)で耕運しました。この耕運も実は重要で、土壌に酸素を回し込む効果があります。
これで様子を見ます。今年は、マルチで覆う、太陽熱養生処理はやろうかやめようか、まだ迷っています。
*太陽熱養生処理では、中熟の放線菌堆肥を多く使うのですが、この放線菌堆肥、カルシウム分が3パーセントも入っており、このカルシウム分が増えたことも土が硬くなった原因の一つではないか?と考えています。ですので、この太陽熱養生処理をやめてみようか?と検討しています。
*バーク堆肥とは、木質の原料から作る堆肥で、牛糞堆肥や豚糞堆肥といった堆肥よりも炭素の割合が多く、また有機物が分解しにくいので、施用することによって土壌が団粒構造になりやすくなり、フカフカにする効果があります。
▼今日施用したバーク堆肥、放線菌堆肥、バチルス堆肥
▼バーク堆肥。カインズホームで購入。これ良いです。良い香り、臭くないです。
▼バチルス(納豆)菌堆肥。これもカインズホームで購入。
▼放線菌堆肥。これはジャパンバイオファームから購入