雷電くるみの里で買ったリンゴ。袋にはスマートフレッシュして専用大型冷蔵庫で保存していますと書かれています。でも、このスマートフレッシュ処理ってなんだろう?と気になりました。
スマートフレッシュ処理とは
スマートフレッシュ処理とは、エチレン作用阻害剤1-MCP(商品名スマートフレッシュ)を用いた長期貯蔵技術を言い、2002年にアメリカで登録された。その後アジア、ヨーロッパ、南米やオセアニアで、りんごをはじめ、ナシ、キウイ、マンゴーなど幅広い青果類で使用されるようになった。
日本では2010年に登録。りんごと柿で使用
密閉した処理施設内で、スマートフレッシュ処理を24時間行ない、その後は普通の冷蔵施設で貯蔵するだけという、比較的簡単な方法。
調べてみると詳細なデータがインターネット上で公開されていました。
①飯田市農業振興センター
上記サイトから引用します。
ふじりんごスマートフレッシュ処理試験の結果について
2019.09.26 Thursday
飯田市農業振興センターが平成30年度から令和元年度にかけて実施しました「ふじりんご」のスマートフレッシュ処理による貯蔵期間の延長試験及び販売検証の結果についてお知らせします。スマートフレッシュ処理により、約6か月の品質保持が可能となり、くだものの少ない5月~6月の時期にりんごの販売が可能となります。スマートフレッシュ処理後のりんごの保存には予冷庫が必要となるなどの条件がありますが、個々の農家でも実施可能です。希望される方は飯田市農業振興センター(電話0265-21-3217)までお問合せください。
ふじりんごスマートフレッシュ処理試験の結果を公表します
農業振興センターは平成26年よりスマートフレッシュ処理(果実の過熟の原因となるエチレンから果実を守る安全な鮮度保持システムで、収穫後の果実貯蔵に使用し呼吸作用と成熟を抑える)試験を実施し一定の成果を得てきました。本年度、ふじりんごのスマートフレッシュ処理により貯蔵期間を延長し直売所等の小売で翌年春以降のくだものが少ない時期の販売につなげるための処理試験を実施した結果を公表します。
1.期待する効果
「ふじりんご」でスマートフレッシュ処理品と未処理品の低温貯蔵中の品質・鮮度状態等について検証し処理品の長期貯蔵の効果が有効であれば、一般的な低温貯蔵品の販売が終了する4月以降くだものの少ない5月~6月時期にりんごの販売が可能となる。
長野県農業関係試験場サイトにも詳しい資料がありました。
りんごを食べてみた。
シャキシャキ感があり、おいしいかまずいか?と聞かれたら、おいしいと答えます。蜜の入っていないふじりんごですが、しゃきしゃきしていてとてもおいしかったです。この時期(5月)のりんごとしてはおいしいのでしょう。と言っても、スマートフレッシュ処理していないものと一緒に食べ比べしたわけではありません。今回スマートフレッシュ処理されたりんごを5月に買って食べたら、おいしかった!と言うだけです。でも、こういった新し方法が世の中に普及していくのは、うれしいし、楽しいです。